大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」ロケレポート・PART2
2011年07月08日
PART1のロケ地編に引き続き、PART2の裏話編のレポートです!
まずは、題して「美しい琵琶湖」シリーズです。
琵琶湖ってとっても美しいのです。
このドラマでは琵琶湖のシーンをふんだんに使っていただきましたが、これはとてもうれしいことでした。
ロケーションオフィスは今回の大河ドラマのロケを通して、あらためて琵琶湖の美しさを再認識させられました。
知っているようで、実は知らなかったという感じです。
琵琶湖の周りを何周もして、綺麗な琵琶湖のポイントを探し出し、撮影されたものがドラマの中でスポット的に流れています。
まずは、長浜の姉川河口部あたりでの撮影の様子です。
ここは竹生島の真上に落陽し、背後の葛籠尾崎や海津大崎の配置のバランスが良いポイントです。
次に湖北みずどりステーション前の湖岸です。
これは、第2話で江が父・長政が自害したことを知らされた後の琵琶湖のスポットシーンとして使われていました。
琵琶湖の夕景を代表するポイントで、この日も沢山の人が夕景をカメラに納めるために、ここに訪れていました。
次は朝焼けの撮影の様子です。これが本当にすごい!(≧∇≦)
朝焼けの撮影は結構大変です。
夏場の夜明けは早く、5時前後には明るくなってくるため、ホテルを3時に出発して今津浜まで撮影に向かいました。
連日の撮影で寝不足でしたが、淡いピンクと淡いブルーが入り交じる琵琶湖の幻想的な朝焼けの景色に眠気も吹き飛びました。
第2話の家康と秀吉の会話の後の琵琶湖のスポットシーンとして使われていました。
しかし今津浜周辺に住んでいる人たちって、毎日こんな朝焼けが見られるんですね。うらやましいです。
次の話は松の浦水泳場の撮影での「撮影現場で汗かきかき、頭ペコペコ」です。
当初は平日に撮影する予定が、スケジュールの都合で土曜日なってしまい、ジェットスキーを楽しみに来られている方が沢山おられ、皆さんにご協力をいただきながらの撮影となりました。
現場で撮影への協力をお願いしている者としては、「監督、NG出さないで..(T-T)」という感じでした。(笑)
この場面は本能寺の変のあとの伊勢湾の場面で使われています。
次は安楽律院の撮影での「地元連合自治会長さん本当にお世話になりました」です。
比叡山焼き討ちを安楽律院で撮影しましたが、比叡山焼き討ちのシーンをこれだけしっかりとロケで撮影したのは過去のドラマの中でも無いのではないか、とのことです。
火気を大規模に使用する撮影だったので、最初比叡山さんは撮影に難色を示されましたが、地元坂本の自治会や消防団などが全面的に協力して下さり、なんとか撮影させてもらえることになりました。
深夜に至る撮影になりましたが、谷会長、本当にお世話になりました。
ところで、写真の丸い白いものは何かわかりますか?
これはバルーンライト(正式名はしりません。スタッフの皆さんがそう呼んでました。)といって、柔らかい光でむらなく照らせる照明器具です。これがめっちゃ明るい!
今回のドラマでは、このバルーンが大活躍していました。
良い感じを醸し出してくれます。
次は、甲賀市甲南町上野川での撮影で、 「稲穂倒れかけてます」です。
ドラマではお市や三姉妹は駕籠で各地に出かけていきます。
この写真は、様々な駕籠行列のシーンをまとめて撮影した時の様子です。
撮影時は田刈りのシーズンで、通常であれば稲を刈ってしまう時期だったのですが、地元甲南町上野川の農家さんのご協力により撮影本番まで稲穂を残していただきました。
このように地元農家のご協力により、撮影が行われたのです。本当にありがとうございました。
ところで、まとめて色々な駕籠行列の撮影をしていますが、そこはしっかりと場面によって馬や兵隊の隊列を組み直しています。
皆さん、何気ない行列シーンでも史実に基づいた隊列が組まれているって知っていましたか?
さすが大河ドラマですねぇ。
実は大河のロケは昨年2010年の2月9日から始まっているのです。
冬の琵琶湖の風景撮りの様子はこんな感じです。まだ雪深い小谷山の望笙峠というビューポイントからの撮影です。
記念すべき、滋賀県での初ロケでした。
でも、まだこのシーンはドラマでは使われていないんですよね。いつ登場するんでしょうね..
桜のシーズンにもロケしています。
2010年4月8日の彦根城の桜を撮影しました。
スタッフ曰く、「江戸城の桜のシーンでも使えるかもしれないですね。」
後半に江は江戸に行きますが、ドラマに桜のシーンが出てきたら、もしかしたらこの時の撮影かもしれませんね。
このドラマは「天正11年盛夏の安土城」という設定で始まります。
「本能寺の変は天正10年6月だから、天正11年の安土城はどうなっているの?」と思っていましたが、ドラマをビデオで見ていると、その出来上がりは焼け落ちている(と思われる)安土城がこの玄宮園からの映像にCG合成されています!ドラマで確認してみて下さい!
これもさすが大河ドラマです。
最後に最終日の撮影での裏話です。
この日は撮影の最終日でしたが、天気予報は雨で、朝に現場に着いてもザーザーと降っていました。
「今日の撮影は中止かも..」
翌日は上野樹里さんに県庁に表敬訪問してもらう予定を立てていました。
しかし、それはあくまで撮影が順調に進んだ場合の話。
雨で撮影中止となれば、撮影は翌日に延期になります。
その場合は、当然のことながら表敬訪問は中止になります。撮影が最優先ですから。
「知事や会長のアポイントも取っているのに..まさか最後の最後で..」という感じでした。
が!しかし!!
奇跡的に次第に雲が薄くなり、上野さんが現場に到着すると見事に晴れはじめ、ドラマの冒頭を飾る疾走のシーンが撮影されました。
心の中で「上野さん、本当にありがとう..(TヘT )」と根拠もない感謝をしました。
晴れ渡る美しい琵琶湖を撮影してもらうことができ、加えて翌日の表敬訪問も実現して、長期ロケを無事に乗り切り、最高の形の最終日を終えることができました。めでたし、めでたし。
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」は後半の山場である冬の陣、夏の陣へ向けて、今後さらに盛り上がっていきますのでドラマチックな展開をご期待下さい!
江ゆかりの地「近江・滋賀」は琵琶湖を中心にして、深い歴史や文化が詰まった土地です。
ドラマの舞台である近江・滋賀の風土に触れていただき、新たな感動に出会っていただけたら、私達としても非常にうれしく思います。
この度、滋賀ロケーションオフィスでは大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」江ゆかりの地・舞台マップを作成いたしました。こちらから。
http://www.biwako-visitors.jp/pdf/locationmap.pdf
ご要望いただきましたら郵送いたしますので、滋賀ロケ(077-528-3745)までご一報を!
まずは、題して「美しい琵琶湖」シリーズです。
琵琶湖ってとっても美しいのです。
このドラマでは琵琶湖のシーンをふんだんに使っていただきましたが、これはとてもうれしいことでした。
ロケーションオフィスは今回の大河ドラマのロケを通して、あらためて琵琶湖の美しさを再認識させられました。
知っているようで、実は知らなかったという感じです。
琵琶湖の周りを何周もして、綺麗な琵琶湖のポイントを探し出し、撮影されたものがドラマの中でスポット的に流れています。
まずは、長浜の姉川河口部あたりでの撮影の様子です。
ここは竹生島の真上に落陽し、背後の葛籠尾崎や海津大崎の配置のバランスが良いポイントです。
次に湖北みずどりステーション前の湖岸です。
これは、第2話で江が父・長政が自害したことを知らされた後の琵琶湖のスポットシーンとして使われていました。
琵琶湖の夕景を代表するポイントで、この日も沢山の人が夕景をカメラに納めるために、ここに訪れていました。
次は朝焼けの撮影の様子です。これが本当にすごい!(≧∇≦)
朝焼けの撮影は結構大変です。
夏場の夜明けは早く、5時前後には明るくなってくるため、ホテルを3時に出発して今津浜まで撮影に向かいました。
連日の撮影で寝不足でしたが、淡いピンクと淡いブルーが入り交じる琵琶湖の幻想的な朝焼けの景色に眠気も吹き飛びました。
第2話の家康と秀吉の会話の後の琵琶湖のスポットシーンとして使われていました。
しかし今津浜周辺に住んでいる人たちって、毎日こんな朝焼けが見られるんですね。うらやましいです。
次の話は松の浦水泳場の撮影での「撮影現場で汗かきかき、頭ペコペコ」です。
当初は平日に撮影する予定が、スケジュールの都合で土曜日なってしまい、ジェットスキーを楽しみに来られている方が沢山おられ、皆さんにご協力をいただきながらの撮影となりました。
現場で撮影への協力をお願いしている者としては、「監督、NG出さないで..(T-T)」という感じでした。(笑)
この場面は本能寺の変のあとの伊勢湾の場面で使われています。
次は安楽律院の撮影での「地元連合自治会長さん本当にお世話になりました」です。
比叡山焼き討ちを安楽律院で撮影しましたが、比叡山焼き討ちのシーンをこれだけしっかりとロケで撮影したのは過去のドラマの中でも無いのではないか、とのことです。
火気を大規模に使用する撮影だったので、最初比叡山さんは撮影に難色を示されましたが、地元坂本の自治会や消防団などが全面的に協力して下さり、なんとか撮影させてもらえることになりました。
深夜に至る撮影になりましたが、谷会長、本当にお世話になりました。
ところで、写真の丸い白いものは何かわかりますか?
これはバルーンライト(正式名はしりません。スタッフの皆さんがそう呼んでました。)といって、柔らかい光でむらなく照らせる照明器具です。これがめっちゃ明るい!
今回のドラマでは、このバルーンが大活躍していました。
良い感じを醸し出してくれます。
次は、甲賀市甲南町上野川での撮影で、 「稲穂倒れかけてます」です。
ドラマではお市や三姉妹は駕籠で各地に出かけていきます。
この写真は、様々な駕籠行列のシーンをまとめて撮影した時の様子です。
撮影時は田刈りのシーズンで、通常であれば稲を刈ってしまう時期だったのですが、地元甲南町上野川の農家さんのご協力により撮影本番まで稲穂を残していただきました。
このように地元農家のご協力により、撮影が行われたのです。本当にありがとうございました。
ところで、まとめて色々な駕籠行列の撮影をしていますが、そこはしっかりと場面によって馬や兵隊の隊列を組み直しています。
皆さん、何気ない行列シーンでも史実に基づいた隊列が組まれているって知っていましたか?
さすが大河ドラマですねぇ。
実は大河のロケは昨年2010年の2月9日から始まっているのです。
冬の琵琶湖の風景撮りの様子はこんな感じです。まだ雪深い小谷山の望笙峠というビューポイントからの撮影です。
記念すべき、滋賀県での初ロケでした。
でも、まだこのシーンはドラマでは使われていないんですよね。いつ登場するんでしょうね..
桜のシーズンにもロケしています。
2010年4月8日の彦根城の桜を撮影しました。
スタッフ曰く、「江戸城の桜のシーンでも使えるかもしれないですね。」
後半に江は江戸に行きますが、ドラマに桜のシーンが出てきたら、もしかしたらこの時の撮影かもしれませんね。
このドラマは「天正11年盛夏の安土城」という設定で始まります。
「本能寺の変は天正10年6月だから、天正11年の安土城はどうなっているの?」と思っていましたが、ドラマをビデオで見ていると、その出来上がりは焼け落ちている(と思われる)安土城がこの玄宮園からの映像にCG合成されています!ドラマで確認してみて下さい!
これもさすが大河ドラマです。
最後に最終日の撮影での裏話です。
この日は撮影の最終日でしたが、天気予報は雨で、朝に現場に着いてもザーザーと降っていました。
「今日の撮影は中止かも..」
翌日は上野樹里さんに県庁に表敬訪問してもらう予定を立てていました。
しかし、それはあくまで撮影が順調に進んだ場合の話。
雨で撮影中止となれば、撮影は翌日に延期になります。
その場合は、当然のことながら表敬訪問は中止になります。撮影が最優先ですから。
「知事や会長のアポイントも取っているのに..まさか最後の最後で..」という感じでした。
が!しかし!!
奇跡的に次第に雲が薄くなり、上野さんが現場に到着すると見事に晴れはじめ、ドラマの冒頭を飾る疾走のシーンが撮影されました。
心の中で「上野さん、本当にありがとう..(TヘT )」と根拠もない感謝をしました。
晴れ渡る美しい琵琶湖を撮影してもらうことができ、加えて翌日の表敬訪問も実現して、長期ロケを無事に乗り切り、最高の形の最終日を終えることができました。めでたし、めでたし。
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」は後半の山場である冬の陣、夏の陣へ向けて、今後さらに盛り上がっていきますのでドラマチックな展開をご期待下さい!
江ゆかりの地「近江・滋賀」は琵琶湖を中心にして、深い歴史や文化が詰まった土地です。
ドラマの舞台である近江・滋賀の風土に触れていただき、新たな感動に出会っていただけたら、私達としても非常にうれしく思います。
この度、滋賀ロケーションオフィスでは大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」江ゆかりの地・舞台マップを作成いたしました。こちらから。
http://www.biwako-visitors.jp/pdf/locationmap.pdf
ご要望いただきましたら郵送いたしますので、滋賀ロケ(077-528-3745)までご一報を!
Posted by 滋賀ロケーションオフィス at 09:44
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