フジテレビ時代劇スペシャル「女信長」ロケレポート

滋賀ロケーションオフィス

2013年04月08日 02:45

織田信長が実は女だった-直木賞作家 佐藤賢一さん著の小説「女信長」がついにドラマ化されました!
信長と御長(本来の女性としての信長)の2役を演じる主役は天海祐希さん。脇を固めるキャストも超豪華!
滋賀県ロケ満載の作品です。

 2夜連続で放送!
●演出  武内英樹(映画「テルマエロマエ」)
●出演  天海祐希 内野聖陽 小雪 伊勢谷友介 長澤まさみ 玉山鉄二 中村獅童 藤木直人
佐藤浩市 西田敏行 ほか
●放送  フジテレビ系全国ネット
 2013年4月5日(金)、6日(土) 21時~
<公式ホームページ>
http://www.fujitv.co.jp/onna-nobunaga/intro.html


さて、ここからは滋賀でのロケレポート

猛暑だった今年の7月から9月にかけて、県内で13か所、延べ14日間ロケが行われました。
ほとんど屋外でしたので、本当に過酷なロケでした・・・。

ロケ地は・・・
彦根城/玄宮園/彦根城博物館/日野川(東近江市)/湖南アルプス天神川(大津市)/長浜市の廃牧場/油日神社/日吉大社/西教寺/佐波江浜(近江八幡市)/八幡山/水口城跡/安土城郭資料館

このドラマ、合戦シーンが多くて見どころの一つ。そのシーンの多くが滋賀で撮影されました。

まずは、桶狭間の戦い、織田軍VS今川軍です。
大津市枝地先にある湖南アルプス天神川でのロケです。
川の片側に湖南アルプスの山が迫るこの地は、まさに「桶狭間の谷」にぴったりのロケ地。
ロケハンでご案内した時に武内監督もここでの撮影を即決されました。

撮影の様子はこちら。
今川軍の陣です。大掛かりな美術セットです。スタッフの数も映画並みです。なかなかドラマでこの規模の撮影はお目にかかれません。


合戦の馬も登場して撮影準備が進められていきます。


いざ、撮影開始。こちらは織田軍への勝利を確信した今川軍が宴を開いている撮影風景。


そこに織田軍が奇襲をかけます。今川の大軍は狭い桶狭間の谷で身動きがとれず、織田軍の奇襲に混乱。
それにしてもものすごい迫力です。


違う角度から。今川軍の兵士役は主に劇団の方たちでしたが、馬に踏みつけられないか近くで見ていてハラハラでした。
監督やカメラマンからは「馬に気をつけて。無理しないように。」と声がかかりますが、劇団の方たちは「馬がギリギリ来るまで逃げるな」と打ち合わせ。実はこの日、兵士役が足りなかったので私もエキストラとして今川軍兵士役をしていたのですが、まだ馬が遠いのに真っ先に逃げていましました



信長は今川義元を追いつめ、義元の首を掲げて勝利のおたけびをあげます。
自軍に向かって「義元の首じゃー」と叫ぶ天海さんの声が谷間に響きました。
桶狭間のシーンはドラマ冒頭で登場しました!


続いて、「姉川の戦い」織田・徳川連合軍VS浅井・朝倉連合軍です。
このシーンは東近江市の旧蒲生町にある日野川で2日間にわたって撮影されました。
この日は滋賀ロケのエキストラさんたちも参加。衣装を着て顔を汚します。


次は鎧を着ます。炎天下の中、黒い鎧が太陽の光を吸収し、撮影前なのにすでに皆さん汗だくでした。


準備完了し、撮影開始。まずは突撃する朝倉軍。
馬上で指揮する信長。


これは長政(玉山鉄二)が織田軍の兵士を切り捨てるシーン。


これは秀吉(伊勢谷友介)が浅井・朝倉軍に突撃するシーン。


もう「激しい」の一言・・。
撮影の合間にスタッフがお茶やスポーツドリンクを皆さんに配給されるのですが、それでも熱射病にかかったり馬に足を踏まれる劇団の方が・・・・。
天海さんは一人一人に「お疲れ様」とあいさつ。さらにアイスクリームを差入れてくださいました。
天海さんはいつも細やかなお気遣いをしてくださるやさしい方でした。






最後は武田信玄軍VS徳川家康軍の三方が原の戦いと、織田徳川軍VS武田軍の長篠の戦いです。
長浜市の旧山中牧場での撮影です。
この日はドラマの合戦シーンで最大人数の兵士役が必要とのことで、滋賀ロケや地元エキストラの方70人にご参加いただきました。
その他、他府県のエキストラや劇団の方などを合わせると総勢約200人。準備だけでも大変です。

長浜市役所観光振興課や西浅井支所の方が応援にかけつけてくれました
エキストラさんの駐車場整理や現場対応など、裏方さんとしてご活躍いただきました!


ご覧ください、この馬の数を!
東映京都撮影所スタッフに聞いたところ、過去最大級の頭数とのこと。
武田信玄率いる最強騎馬軍団登場です。


信玄(竹内力)の「かかれ~」の一言でカメラに向かって突撃です。風林火山の軍旗がなびいてかっこいいです。
広大な土地を埋め尽くす武田信玄軍。



こちらは馬防柵で対抗する織田徳川軍。長篠の戦いのワンシーンです。


織田徳川軍の鉄砲隊に撃たれる武田の騎馬隊。この後、本当に落馬されていました。
落馬する役者さんも命がけですが、向かってくる馬を狙うカメラマンも命がけ。


織田徳川軍と武田軍の接近戦です。




続いて彦根城での撮影風景
こちらは岐阜城の設定で、信長の妹・御市(長澤まさみ)が浅井長政へ輿入れするシーンを撮影。


こちらはその後御市(長澤まさみ)が柴田勝家へ輿入れするシーン。


この日は、メインのキャストさんが彦根城に集結!天秤櫓をバックに、マスコミの取材会が行われました。


彦根城では小谷城の設定でも撮影。
田軍の小谷城攻めのシーンです。



地元彦根のエキストラさんも険しい崖で大奮闘!!「彦根を映画で盛り上げる会」の大幹部さんです。
暑い中、走りっぱなしで本当にお疲れさまでした。



続いては、彦根城となりの玄宮園での撮影風景。
われらが浅井三姉妹、茶々・初・江が遊んでいるところを御市が見守っているシーンです。


鳳翔台では、御長が眠っているシーンを撮影。
天海祐希さんは鳳翔台に立たれて玄宮園を見渡され「まぁ、素敵なお庭。今日もがんばるわ!」と一言。
天海さんの気分を高揚させた玄宮園のすばらしいロケーションを再認識しました。


甲賀市にある油日神社では、清州城の庭の設定で桶狭間の戦いの勝利を祝う宴を開いているシーンを撮影。



日吉大社では、岐阜城下の道の設定で、御長(本来の女性としての信長)が浅井長政(玉山鉄二)と運命的な出会いをするシーンを撮影。この場所は御濃(小雪)が心を寄せていた「ある人物」と別れた場所でもあります。ドラマの中でも重要な役割をするロケ地です。色んなところをロケハンされ、最終的に日吉大社に決定。それほど良い橋です。
この日はほぼフルキャスト。女性3人の着物姿が橋に見事に映えていました。


信長といえば安土城。安土城郭資料館には、実物の20分の1の大きさで再現された「安土城のひな形」が展示されています。この再現安土城を合成用素材として撮影されました。



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