【滋賀が舞台!】「温泉若おかみの殺人推理」ロケレポート

滋賀ロケーションオフィス

2012年04月19日 16:59

人気シリーズのサスペンスドラマ第23弾~
テレビ朝日系土曜ワイド劇場
温泉若おかみの殺人推理 「滋賀おごと温泉~盗まれた琵琶湖の謎!!」

今回は滋賀が100%舞台 しかも全編オール滋賀県ロケ!!

ドラマの舞台となる温泉は、≪ おごと温泉 びわ湖花街道≫です!!

 いつもどおり、まずは番組の宣伝から・・・



放送日  平成24年4月28日(土)夜9時~

出演者 東ちづる、羽場裕一、岡田茉莉子、若林豪、山村紅葉、
      鶴見辰吾、中島ひろ子、根本りつ子、下條アトム
脚 本  福島 治子
監 督  合月 勇


 ストーリー 
温泉地で起こった殺人事件を旅館の若女将・中川美奈(東ちづる)が夫で刑事の新太郎(羽場裕一)らとともに解決していく人気シリーズ。
第23弾となる今回は、滋賀県の琵琶湖畔にある「おごと温泉」をはじめ県内の様々な観光名所が舞台となりストーリーが展開していく。
◆ストーリーは公式ホームページをご覧ください → http://www.tv-asahi.co.jp/dwide/ 

さて、ここからはロケレポート。
撮影は昨年の7月、約2週間にわたって大津市をはじめ県内各地でおこなわれました。
ロケ地は全部で約30か所!
サスペンスとはいえ、比叡山延暦寺や浮御堂、彦根城、八幡堀、五個荘など滋賀県を代表する観光スポットで撮影され、ドラマの中で随所に出てきます。
「滋賀県のPRになる観光ドラマ」といっても過言ではありません!!
今回はその撮影の一部をレポート。

まずは、舞台温泉となった「おごと温泉 びわ湖花街道」から。



 主人公・美奈(東ちづる)は、「おごと温泉 びわ湖花街道」の若女将という設定。
「びわ湖花街道」も実名で登場します!
  また、「びわ湖花街道」の佐藤社長(実際の女将さんです)も登場します。詳細は見てのお楽しみ!
「びわ湖花街道」さんは、舞台ロケ地となっただけでなく全出演者とスタッフの宿泊ベースとなり、全面的にご協力いただきました。

 こちらは、「びわ湖花街道」の宴会場ステージで、美奈や仲居の小百合(山村紅葉)や梅子(氏家恵)が事件を推理するシーン。
美奈の夫で刑事の新太郎(羽場裕一)も参加します。この推理で事件の解決につながる重要なヒントが浮かび上がります。



お次は滋賀が全国に誇る伝統的工芸品「大津絵」も登場。
鶴見辰吾さんはドラマの中で「大津絵の絵師 立花秀雄」を演じます。
こちらは、「花街道」で大津絵の展示即売会が行われているシーンの撮影風景。
  




このシーンで使われたたくさんの大津絵は、大津市三井寺町にある「大津絵の店」さんからお借りしました。
こちらがお借りした大津絵の一部です。   
 こちらは「大津絵の店」さんの店内での撮影の様子・・ステキな作品がいっぱい



 今回の撮影では、「大津絵の店」の高橋松山先生(四代目)と高橋信介先生(五代目)に
多大なご協力をいただきました。
松山先生には、大津絵の歴史や特徴などをお聞きして脚本の参考にさせていただいたり、信介先生には、
秀雄が大津絵を書くシーンの手元の撮影にご協力いただきました。本当にありがとうございました。
大津絵の代表的な画題「藤娘」「雷公の太鼓釣り」はドラマの中でも出てきます。お楽しみに!

次は八幡堀での撮影の様子。

 

ここでは、美奈と新太郎が事件の謎解きをしながら歩くシーンの撮影がありました。
当日はあいにくの曇り空でしたが、東さんと羽場さんは、八幡堀の美しい景色に感嘆の声を
上げておられました。

続いて、五個荘での撮影の様子。
五個荘は、登場人物・相沢千恵(高林由紀子)の自宅があるところ、という設定。
ドラマの中でも「五個荘(ごかしょう)」というセリフが所々で出てきます。
五個荘の千恵の自宅に、事件解決に向けた話を聞くため、美奈と新太郎が向かいます。
こちらは金堂地区にある旧外村繁邸と旧外村宇兵衛邸の間の道です。
この道は、現代劇だけでなく時代劇や戦時中の映画やドラマでよく撮影が行われる場所です。



続いて、浮御堂。近江八景の1つにも取り上げられる景勝地です。



背景に映る浮御堂がとても絵になっています。どのシーンで使われているかは見てのお楽しみ!


 続いて刑事・新太郎や上司の殿山警部(若林豪)が所属しているのは「滋賀県警・琵琶湖中央署」。
本当の警察署で撮影するのは困難ですので、「警察署に見える建物」というスタッフのご要望に応えるため、
案内したのが「愛荘町秦荘庁舎」。町の方のご協力もあって撮影が実現しました。

 まずは外観撮影から。警察署に見えますよね!




 役場の会議室をお借りしての捜査会議のシーンでは、滋賀ロケのエキストラさんだけでなく
地元商工会青年部の方にも刑事役としてエキストラ出演していただきました。
 ドラマの随所でここでの捜査会議のシーンが出てきます。



       
               +++   +++   +++   +++

ドラマの中で「琵琶湖の風景の油絵」が出てくるのですが、ドラマスタッフから「琵琶湖の油絵」を書いていただける画家を紹介してほしい、とのことで、お願いしたのが近江八幡市在住の画家・東郷正二郎先生
先生は近江八幡の水郷や町並みの絵を長年描いておられます。
こちらはドラマのために書いていただいた油絵。





先生の絵画は近江八幡市にある「街並・水郷美術館」で展示されています。この絵はドラマ用でしたので展示されていませんが・・・。ぜひお立ち寄りください。
美術館の詳細はこちら⇒ http://suigo.siga.jp/index.html

この絵のモデルになる場所を探すため、琵琶湖を走り回りました。
合月監督のご要望は「あまり人が行かないが美しく琵琶湖が見える場所」。
何か所か監督をご案内してめでたく決定!この場所は絵のモデルになっただけでなく撮影も行われました。

この場所どこだかわかりますか??これがわかる方はかなりの「琵琶湖通」!

絵画と同じように、船も登場します。

  

この和船(木船)は、堅田にある「松井造船」さんからお借りしました。エンジンが付いていないので、他の船で曳航して現場まで運んでくださいました。




 この日は晴天で穏やかな日でしたが、夕方が近づくと急に琵琶湖が荒れてきて船が流されてしまうので
撮影が一部延期になりました。
 その時の様子はこちら。まるで海かと思うような波・波・・(湖です!)
松井造船さん、悪天候の中、本当にありがとうございました。



 ・・・さてさて少々引っ張りましたが、このロケ地はわかりましたか?
 
 正解は、守山市のホテルラフォーレ琵琶湖の前にある浜「なぎさ公園」の琵琶湖に向かって右端エリアです。公園の中央はレジャー客で賑わうところですが、このあたりはあまり人気(ひとけ)がありません。
水中に浮かぶ「アカメヤナギ」の木が目印です。
実際の風景と絵画と映像を思い浮かべて比べてみるのも楽しいですよ~。

          +++   +++   +++   +++

 もっともっと紹介したいのですが、ロケ地が多いので、ここからはダイジェスト版

 比叡山延暦寺にある根本中堂での撮影の様子。冒頭の滋賀県の紹介で登場します。




 五個荘にある旧藤井彦四郎邸での撮影。
登場人物・画家の二宮藤子(根本りつ子)の彦根にある自宅の設定です。




 彦根城と玄宮園
美奈が藤子の自宅がある彦根に行くのですが、彦根城で待ち合わせをして玄宮園で話をします。街中でなく、観光名所で撮影していただけるのは滋賀県にとっては非常に嬉しいことです。これも合月監督やプロデューサーのおかげです。

 


 「びわ湖花街道」の近くにある「雄琴神社」での撮影。ここでは事件が起こります。




 延暦寺展望台での撮影。秀雄が坂本ケーブルで展望台に行き、藤子と会話するシーンの撮影です。




 近江八幡の新町通りでの撮影の様子。古い家並みが続くこの通りもロケ地のメッカです。




 東近江市蒲生岡本町にある「ガリ版伝承館」洋館での撮影の様子。
美奈と秀雄の高校時代の恩師・平井先生(下條アトム)が近江八幡で経営する写真館の設定です。



ちなみに、五個荘にある千恵の自宅内部のシーンは、この「ガリ版伝承館」の裏にある和風建築の中で撮影させていただきました。玄関周りの撮影は、近くにある個人宅をお借りしました。いつもながら地元の方々のご協力には大変感謝しております。


 旧豊郷小学校。ここは近江八幡にある高校の設定です。高校時代の平井先生と秀雄の回想シーンの撮影が行われました。
 



 大津港にある琵琶湖花噴水でも撮影。夜7時からのライトアップを待っている風景です。




  登場人物が筆で大津絵に句を書くシーン。手元の撮影は近くにお住いの書道家・堀田紫香先生にお願いしました。


  

 大津市坂本にある滋賀院門跡の前でもロケ。美奈と新太郎が事件推理をしながら歩くシーンです。




 とうとうドラマのラストシーン。再び「おごと温泉 びわこ花街道」での撮影です。
若おかみシリーズのラストシーンは、大宴会場で団体客を前に大女将と若女将があいさつをするのが恒例とのこと。お客さん役は60人の滋賀ロケ・エキストラさんです。
 エキストラの皆さんにもご丁寧に挨拶される東ちづるさんと岡田茉莉子さん。
スタッフに聞くと、いつもは最終日の最後にこのシーンを撮影されているそうですが、今回はスケジュールの都合で最終日!オールアップ!!・・とはいきませんでした。
それでもお二人とも最後の最後まで素敵な笑顔がいっぱいでした

 

皆さん、いかがでしたでしょうか?
ぜひぜひドラマをご覧ください!
そして、ドラマのロケ地にも遊びにきてください!!


 ロケ地紹介  

 
★大津絵の店
大津の代表的な郷土みやげとしてもっとも広く知られているのが大津絵。
江戸時代初めから逢坂山を越えた大谷・追分あたりで道中の人々に売られていたといわれています。
自由大胆で力強い線と朱色・黄土色・黒色などの鮮やかな原色で独特の味わいがある大津絵は現在、
4代目高橋松山氏によって伝えられている技術です。
店内には昔ながらの紙に描かれたものから小絵馬、茶碗、ひょうたんなど素敵な品がたくさん並んでいます。
 WEBサイト⇒ http://www.otsue.jp/



★浮御堂
近江八景「堅田の落雁」で名高い浮御堂は、寺名を海門山満月寺といいます。
平安時代、恵心僧都(えしんそうず)が湖上安全と衆生済度を祈願して建立したといわれています。
現在の建物は昭和12年の再建によるもので、昭和57年にも修理が行われて昔の情緒をそのまま残しています。
境内の観音堂には、重要文化財である聖観音座像が安置されています。
 WEBサイト⇒ http://www.biwako-visitors.jp/search/spot.php?id=91


 
★旧藤井彦四郎邸
スキー毛糸で知られる豪商、藤井彦四郎(ふじいひこしろう)(1876-1956)の生家でもある旧宅をそっくりそのまま資料館としたものです。
総面積8155.3平方メートルの中に屋敷・土蔵・展示館があり、現在の日本経済の礎を築いたといわれる近江商人の暮らしぶりはもとより、歴史や商法などがわかりやすく展示されています。
また、近くには外村宇兵衛邸や外村繁邸、中江準五郎邸などの近江商人屋敷もあります。
町並みもすばらしく、五個荘はまち歩きにおすすめのスポットです。
 WEBサイト⇒http://www.higashiomi.net/kanko/around/index_2.html#area_5
  


関連記事